このショップの信条

崩れかけの土蔵や家の修繕費を募ること 

元からある物を使って、環境に配慮すること

リターン(購入いただいた方はお名前をHPに掲載することもできます)
先祖代々受け継いできた『崩れかけの土蔵』をなおしたい/下邑家住宅

下邑(しもむら)家は茨城県つくば市栗原にある農家屋敷です。
江戸後期建造の『崩れかけの土蔵』の修繕費を募るためにオンラインショップを開設しました。
ご支援いただいた方へ向けて、様々な商品をご用意いたしました。自信を持ってお届けします。

元々、下邑家は普通の農家でしたが、ある時ある人に「お金を貸してほしい」と頼まれ仕方なく貸したところ、次々と借り手が訪れるようになり、やがて農と兼業で、質屋をはじめることになりました。

下邑家がある通りは古くは「一の矢道」といって、田中八幡神社(土浦市)から始まり、虫掛、佐野子、飯田、大(つくば市の栄のあたり)、土器屋を通り、一ノ矢八坂神社(つくば市玉取)へ向かう参道に位置します。江戸後期より以前は栗原の下坪(栗原小学校のあるあたり)に住んでいましたが、下邑家を含むいくつかの家々が栗原新田村(現在のつくば市栗原台坪。下邑家のあるところ)を開き、そこに居を構え、農業と兼業で各々が商売を始めました。先述したように拙宅は質屋を営みました。時折、武士や小さなお城のお殿様だった人がお忍びでお金を借りにくることもあったと聞いています。

土蔵は、下邑家がお金を貸す代わりに預かった物品を保管するための質蔵として使っていました。以前は武士の刀などがありましたが資金不足で売ったり、土蔵破りが入ったりなどで残念ながら今は中に何もありません。

その後の歴史としては、敗戦による農地解放と遺産相続トラブルにより衰退しながらも、私たち子孫が現在も住んでおります。
家や蔵を壊そうかという話も出ましたが「最後に足掻いてみよう」ということで最終的には家族全員の意見が一致し、2017年から『邑マルシェ』というイベントを家を会場にして開催。2022年からは歴史見学や貸しスペースとして開放。2024年からは蔵ウドファンディング、そして家の草刈りや修復をするためのコミュニティ「下邑家の草刈隊」をつくりました。

土蔵の構造は当時の技法「竹小舞」で造られており、現在となっては大変貴重なものです。本来であれば家の子孫が修繕すべきものと思いつつも、東日本大震災や数年前の台風により大きくダメージを受けて、個人の範疇では修繕費を賄うことのできない状況となっています。

現代的な工法を用いた修繕の場合は1000万円。旧来の工法の場合は最低でも2000万円が必要とされています。

邑マルシェの出店料、レンタルスペースとあわせてコツコツと貯めていければと思います。

皆様の温かいご支援をお待ちしております。